宮若は実り豊かな土地です。四方を山に囲まれ、美しい風と水、肥沃な土地。米を始めとする様々な農作物の中で果実も例外なく高い評価を得ています。
とくに宮若を含む直鞍地区は、西日本でもっとも早く巨峰栽培に取り組んだエリアです。黒々とした大粒の巨峰は丘のミルクと呼ばれるほど甘く濃厚、しかも栄養豊富です。あまおう苺は福岡が生んだ世界に誇れるフルーツです。粒の大きさ、真ん中まで真っ赤な美しい彩り、高い糖度を誇りながらもさわやかな酸味があり、そのバランスの良い味わいは他に比べるものがないほど。ビタミンCやカリウム等の栄養成分も豊富です。
巨峰は一日中上をむいて実や木々と会話をして世話をしなければなりません。あまおうは一日中腰を曲げて葉や花の表情を見て手をかけてやらなければなりません。
こうして丹誠込めて育てた果実も規格からはじかれるものが出てきます。同じように手間をかけ、同じ美味しさに育ったのに。大切に育てたものだから最後の一粒まで消費者に味わっていただきたい。そうした想いをカタチにしたのがジャムやソースと言った果実の加工品。添加物等を一切使用せず、素材の旨味だけで丁寧に仕上げました。果実のおいしさを存分に楽しんでいただけます。
〈写真:代々ぶどう園を守り続けている松尾さん。伝統的な手法の中にも、常に新しい試み探し、実践しています。〉